iPhone 5Sに機種変更したのでテザリング機能を使って、固定回線の代わりとして使うことにします。
なんでこんなことする必要があるの?と感じる方もいると思うのでざっとメリットを上げてみます。
メリット
・インターネットの回線料金を節約できる
7GBの制限がありますが、iPhoneをインターネット回線としてつかえるので、インターネット固定回線の契約が不要になります。
結果、毎月掛かっていたインターネット固定回線の料金を節約できます。
・iPhoneの7GBを有効活用できる
パケット定額に割り当てられた7GBを使いきれる人はあまりいないと思いますが、パソコンやテレビでも使えれば有効活用できます。
・無線LAN機能が無い機器でもインターネットに接続できる
テザリングは無線LANを介して接続するので、無線LAN機能の無い機器は接続することができませんが、無線LANコンバーターを使用すれば接続することができます。
auやソフトバンクなどのパケット定額は月々7GBまでの制限があるのでヘビーな使い方は禁物ですが、大きな動画やファイルのダウンロードをしなければ、以外と7GB以内に収まります。
接続してみる
ネットワーク構成はこんな感じ。青い線が有線LAN接続で、イナズママークが無線LAN接続。
今回は、
無線LANコンバーターにはプラネックスの「MZK-MF300N」
無線LANルーターはNECアクセステクニカの「Aterm WR8370N」
を使用します。
我が家で使用しているのはちょっと古い機種です。
最新の無線LANコンバーターは他にもこんなものがあります。
コンパクトなタイプ。USBで給電ができます。
BUFFALO 簡単無線LAN子機 WLI-UTX-AG300/C
こちらは、無線LANルーター(いわゆる親機)ですが無線LANコンバーターとしても使用できるハイブリットタイプ。
最近はこんなのも出てきているとは、便利になったものだ。
BUFFALO WZR-1166DHP2
NEC AtermWG1400HP PA-WG1400HP
1.iPhoneのIPアドレスを調べる
まずは、iPhoneのネットワークアドレスを調べます。iPhoneのテザリングを有効にすると無線LANルーターとして機能し、通常の無線LANルーターと同様に、DHCPで自動的にIPアドレスを割り当ててくれます。
ノートPCやタブレットなどの機器の場合、自身のIPアドレスを意識する必要はあまりありませんが、無線LANコンバーターやNASなどのネットワーク機器には管理上の利便性を考慮し、固定のIPアドレスを割り当てたいので、まずはこれを調べます。
1) PCとiPhoneを無線LANでテザリングで接続します。
2) PC側の"ネットワーク接続の詳細"を見て、割り当てたIPアドレスを確認します。
「ネットワークと共有センター」から以下ダイアログを開き、「詳細」ボタンを押します。
この画面でIPアドレスが確認できます。
IPv4アドレスの「172.20.10.1」がPCに割り当てられたIPアドレス。
デフォルトゲートウェイの「172.20.10.1」がiPhoneのIPアドレス。
サブネットマスクを確認してみると「255.255.255.240」とホストアドレスの範囲が非常に狭く設定されていることがわかります。
とはいえ、10台程度なら接続できそうなのでホームユースなら問題ないでしょう。
2.無線LANコンバーターの設定を変更する
iPhoneのテザリングはAOSSなどに対応していないので手動で設定する必要があります。 無線LANコンバーターの設定を変更しましょう。1) 無線LANコンバーターの管理画面に接続する
MZK-MF300Nの場合は、 ブラウザを開いてアドレスに192.168.1.249を入力します。(初期設定のIPアドレス)
ユーザー名とパスワードを聞かれるので、MZK-MF300Nの裏に書いてあるユーザー名とパスワードを入力します。
2) 接続先のSSIDを変更する
画面上のメニューから無線LAN。続いて、画面左のメニューから基本設定を選びます。 SSIDにiPhoneのSSIDを入力し、適用ボタンを押します。
iPhone5は「iPhone 5」。iPhone5sは「iPhone 5s」固定のようです。わかりやすいですね。
3) 接続先のSSIDを変更する 画面上のメニューから無線LAN。続いて、画面左のメニューからセキュリティを選びます。
SSIDの選択にiPhoneのSSIDが表示されていることを確認します。
暗号方式は「WPA2」を選択。
WPA2暗号化は「AES」にチェックを入れます。
プレシェアードキーにはiPhoneのWi-Fiのパスワードを入力します。
プレシェアードキーはiPhoneの設定→インターネット共有 で確認できます。
上記を入力して適用ボタンを押します。
4) 無線LANコンバーターのIPアドレスを変更する
4) 無線LANコンバーターのIPアドレスを変更する
画面上のメニューからネットワークを選びます。
ここで「1.iPhoneのIPアドレスを調べる」で確認したIPアドレスが必要になります。
IPアドレスに「172.20.10.13」を入力します。
サブネットマスクに「255.255.255.240」を入力します。
デフォルトゲートウェイにはiPhoneのアドレス「172.20.10.1」を入力します。
上記を入力して適用ボタンを押します。
ここまでで、iPhoneと無線LANコンバーターを接続する準備が整いました。
3.iPhoneと無線LANコンバーターを接続する。
続いてiPhoneと無線LANコンバーターを接続します。基本的に、普通にテザリングするのと手順は一緒です。
1) iPhoneのテザリングをONにする
iPhoneの設定→インターネット共有とたどります。
次に、インターネット共有をONにして、テザリングを有効にします。
この時WiFiもONにします。WiFiがOFFの場合は「ONにしますか?」と聞いてくるのでONにします。
2) 接続を確認する。
iPhoneの画面上に青い帯が表示されればiPhoneと無線LANコンバータとの接続が成功です。
手順はちょっと面倒ですが、有線LANしか接続できない機器に対してもiPhoneのテザリングを有効活用できるメリットは大きいです。
ただし、テザリングはiPhoneの電池消費が激しいので、充電しながら使用することをおすすめします。
また、パケットの使いすぎには要注意ですね。